基本電波と廚二でダーク超短文。死ネタ・グロ表現普通に転がってます注意!
お題と内容が繋がってない気がしますがフィーリングでどうぞ(…)
親愛なる皆様、
そんな言葉から始まった神父の言葉を聞き流しながら半分の視界でぼんやりと考えた
かみさまって本当にいるのだろうか
ここではかみさまは平等だって教えているけど
いたとすれば、それはきっと不平等で不完全な何かなのだろうと俺は思った
だってそうじゃなかったら何も悪いことはしていないはずの俺は事故なんかに遭わなかったし
それがしょうがなかったのだとしても、こんな異質なものを見る目で周りから見られることもなかった
事故で潰れた右腕にそっと触れた
じくり、と古傷がまた痛んで俺は少し顔を顰めた


No.1 ディアリィビィラブド(親愛なる皆様/神父の挨拶)

No.2 私は、そうではありません
No.3 そんなに好きなら結婚でもすればいい
No.4 ああ長い一週間だった
No.5 言うとおりにしていろ


完全なものは、完全であるが故に不完全なのよ
だから、この世に完全なものなんてないわ、と彼女は言った
その顔があまりにも悲し過ぎてあの頃の弱い僕は何も返せなかったけど、
(いつか、聞くよ)
(僕が、"強く"なったならば)


No.6 なあ、何でそんな顔するんだ?

No.7 だいぶ少なくなったんだね
No.8 笑うなよ。かわいいから。
No.9 あれに見えるは事件の真相だ


気まぐれで傘も差さずに土砂降りの雨の中、歩く
これも青春だ、とかそんなことは言わないけれど


No.10 そんな馬鹿がいると思うか

時々、何が正しくて何が間違っているのか分からなくなる
僕のしているそれは善なのか
僕の信じているこれは善なのか
僕の敵としているあれは悪なのか
僕は一体何処にいるんだい?
灰色の世界に揺蕩う己にそう問いかけた
答えが返ってくることはなかった
(誰か、応えを下さい)


No.11 あれ、何といったかな

いつからか曖昧な境界線がはっきりと引かれていた僕と"僕"
【僕】だけ違うと"僕"は怖がっていたけれど
僕は笑って言ってあげた
僕も"僕"もちゃんと【僕】だよ
だから心配いらないよ
"僕"が綺麗に笑った
もう大丈夫だね
僕も笑った


No.12 寂しいことだけは言うんじゃないよ

全てを拒んだ白い闇にもう大丈夫だよ、と語りかけた
浮かべた戸惑いや怯えを一瞬でポーカーフェイスの中に隠したそいつに俺は希望を見出した
伸ばした手はすぐに払われてしまったけれど
そいつが掴むまでずっとずっと手を伸ばしていようと思った


No.13 握手しましょう

××××くん、なんかおかしいよ
そう言われて、勝った、と思った
勝った、勝った、勝ったのだ、とうとうこいつに、
けれど勝ったと思ったのはその瞬間までだった
おかしい××××くんは壊しちゃえ
ね、それがいいよね、××××くん
やっぱりどこまでも、僕はこいつに勝つことなど、
僕は、


No.14 そんなに飼い主が恋しいか

貴方が笑えば私も笑う
貴方が泣くなら私も泣くわ
だって
貴方が嬉しいと私も嬉しいし
貴方が悲しいと私も悲しいんだもの
そう言って彼女は笑った
(いつの間にか僕も笑ってたみたいだ)

No.15 やっぱりね

白に染まる
剥がれ落ちる黒
産声が聞こえた
ああもう朝かね
夜は消える
金切り声をあげて
そうしてひとつの夜が亡くなる


No.16 君は星を見たことがあるか?

No.17 おかえりなさいって、言ってない
No.18 セイチーズ!(はい、チーズ!)


全てを包み込む黒に人々は絶望した
けれど僕は、その絶望に歓喜するのだ

No.19 私がおかしいんです

No.20 これだから土曜日の朝は嫌いなんだ

力の奔流に呑まれた
抗うことも出来ない程の大きなそれに逆らうことなく
そのうち逆らうという意志も失くなった
ただ流されて流される
それだけ
それでいいと思った
それがいい、と
そうして今日も俺はその狂っているような思考に安堵する
(だってそれは俺の唯一つの希望で畏れである種の憧れ)

No.21 狂うほどに恋焦がれていると言ったら、どうする?

No.22 こっちに来い
No.23 頼むからその話はしないで


君の好きなように進むがいい
僕らも好きでついてゆくんだから
だから、迷わなくったっていいんだよ


No.24 勝手にどこへでも行けばいい

彼と私は同じなの
抱えている苦しみも同じ
知っている悲しみも同じ
抱いている怒りも同じ
けれど私は幸せを知った
だから彼にも分けにいくの
だって私だけ幸せなんて
そんなのやっぱり不公平でしょう?

No.25 オーケー、いいことだ

あんたは最低だ
最低で最悪で救いようもないほど愚かでどうしようもない人間、
それ、なの、に
―――――大好き、なんだ、ごめん
泣きそうに笑った顔に愛しさがあふれた
ああ、たまらない

No.26 あなたがとても愛しいと言えば楽になるのですか

No.27 俺はガキなんか持ったことはない

大丈夫か?
そう言って俺は後ろを振り返った
馬鹿みたにぽかんとしているあいつの表情がおかしくて、どうしたよ?と問いかける
するととまだ呆けているあいつが兄さん、とか、どうして助けたんですか、とか聞き取り可能なぎりぎりの音量で呟くのが聞こえて思わずふき出した
助けちゃいけない理由があるのか?
笑いをこらえてそう問うと、あいつがぼそりと、だって兄さん家が嫌いじゃないですか、と言った
その言葉に少し苦笑して、座り込んでいるあいつの目線に合わせるようにしゃがんでから口を開いた
確かに家はあまり好きじゃないけどな、お前はそれ以前に俺の弟だ、守るのは当然だろう?
今度こそ目と口を大きく開いたあいつを見て俺は目を細めたのだった


No.28 どうした?間抜けな顔して

心の底でずっと燻ぶっていた何かに突然名が付いた
僕はなんて愚かだったのだろうか!
ああ、まるで生まれ変わったみたいだ!


No.29 一目惚れでした

もう自分の力ではどうにもならなくて声に出して、あははは!と嗤ってみる
余計に堂々巡りだと気付いたある雨の日の一瞬


No.30 ああ、なんて可哀想

No.31 張っ倒すぞ
No.32 何だ、その甘ったるい匂いの元は
No.33 煙草吸うんじゃなかったの?
No.34 どうか一緒に逃げてください
No.35 ヘイ、パス!


明日世界が終わるとしたらどうする?
そんな唐突には終わらせませんよ
僕にとっての世界の終わりは貴方が終わるときにやってくるのです
簡単になんて終わらせてあげません
どうせ終わるなら、真綿にしめころされるように僕の腕の中で
ゆっくり終わってゆけばいいのです
彼はうれしそうに笑った
彼はしあわせそうに笑った


No.36 一言よろしいでしょうか?

No.37 ごめん、明日は腹痛の予定で
No.38 染色体をうらみます
No.39 いやでも分かりませんよ


顔も名も知らない人々が僕の名を呼んでたたえる
数々の賛辞を受ける度
ぐらり、と僕の中の何かが揺れる
(それは、誰?)
(それは僕じゃない)
(僕はそんなんじゃない)
それでも勝手に続く期待の言葉、畏怖の目
遠巻きにこちらを見る、人間
あぁ、目と耳がおかしくなっているみたいだ
そのうち何も分からなくなった
(それは誰?)
(僕は、誰?)
(―――僕は、何?)
(僕は一体何であるべきなんだろう)
世界に吐き気がした

No.40 そんな目で見るな

No.41 ジューンブライドになりたいと言ったら、笑いますか

僕は雨が嫌いだ
そう彼に告げると彼は静かに微笑んだ
そうかい僕は好きだけど
君は変わっているんだね
僕が微妙な顔をすると、君は僕の目を大きな掌で覆った
全部流されて分からなくなるからね、雨の日は泣いたっていいんだよ
そうして彼が優しくするから、僕は少しだけ雨を好きになってもいいと
そう思えた

No.42 なんとなく、さ。なんとなく。

ああもうどうでもいい
全てを投げ出した
下を見たくなかった
ただそれだけ


No.43 それがどうした

No.44 お前がそれでいいならそれでいいよ

周りに讃えられる貴方を見てどうしようもなく泣きたくなった
いつか貴方は誰が止めても大丈夫だと言っていなくなりそうで
いつか貴方が儚く笑いながら消えてしまいそうで
(お願い、自分を大切にして)
怖くて怖くてずっと言えない一言


No.45 なにをそんなに怯えているの?

No.46 バカ野郎!
No.47 髪、切るなよ
No.48 許して忘れるのです
No.49 オーライオーライ
No.50 お前、あれに似てるな


なんでこんなことをしたんだ
いくら責められても僕は何も言えなかった
だってこれしか知らなかった
愛し方なんてこれしか知らなかったんだ
どうすれば良かったの
どうすれば善かったの
どうすればよかった、の


No.51 どうしてあの子を殺したの?

No.52 ばーか、お前はお前のすごさってのをわかってないよ
No.53 飴をあげよう小さい人
No.54 好きだよ。大好きだよ。これでいいか?
No.55 てめえってやつは本当に
No.56 首輪が必要だね
No.57 ご、ごめんね、ごめんね
No.58 お前は天才だよ!


僕のために僕が築く僕の時代
悔いなく進めるのがたまらなく好きだった


No.59 羨ましいか

No.60 俺はあいつを心底軽蔑するね

漆黒の羽が心臓を貫いた!
”おわり”と”はじまり”がせまってくる!
さあ、宴をはじめようじゃないか!!!


No.61 これほど嬉しいことはありません

No.62 やめてよ

あんたは誰に支えられていなくても大丈夫そうだな
笑い混じりのその台詞に俺はそっと苦笑を返す
そんなことない
だってお前がいなかったら、俺はきっと生きてなんかいけない


No.63 俺はお前がいいんだよ!

No.64 そんなに泣いたら目が溶けるよ
No.65 お前には俺なんだよ。それ以外にねえんだよ。
No.66 すきなんだよお……っ
No.67 食べちゃった
No.68 出来ないとでも思ってんのか


光が見えた
優しい声が聞こえた
ああ、目覚めの時間が来たのだね
(おはよう、愛しい人)

No.69 僕は幸せ者だなあ

No.70 じゃあな、色男
No.71 三度も言わせるな
No.72 約束できないことなんて言わないでください
No.73 女になったのよ
No.74 今この場で叫んだら信じてくれますか?
No.75 お家に帰りなさい
No.76 これが青春ってやつ?
No.77 お前が俺に敵うわけないだろう


未来は思い描いてた通りになんかなる訳がない
それでも僕はいろんなことがちょっとずつ積み重なって出来上がった今が好きだから
(全力で、進む)


No.78 未来なんか見ないで今を見てよ

貴方に届く訳ではないけれど
精一杯声を張り上げて
今貴方に沢山の祝福を


No.79 あなたは私の憧れだった

No.80 もう夏になったんだな

お願いだからひとりになろうとしないで 瞳に黒い光を宿したまま、あなたはどこに行こうとしている!?
哀しそうに歪んだ表情のまま背を向けたあなたに思わず、叫んだ
その背が全てを拒絶しているように見えて思わずこっちまで泣きそうになる
お願いだから気付いて!
あなたは独りなんかじゃない!
(俺だって、周りだって、こんなにもあなたを想っているのに、)
(早く、気付いて)
この声が届いていると、いい

No.81 俺はあなたの壁になりたい

大丈夫?
君が突然そう聞いてきたから思わず首を縦に振った
振ってしまった
嘘だった
それでも分かってるよって言うみたいに君が無言で手を差し出してくれるから
僕は安心して黙って手を握り返す
(君がいるから僕は平気なんだよ)


No.82 大丈夫?

No.83 無視をするなら、泣きますから

全てが終わってしまってからようやっと気付いた
失ってしまったものは二度と返ってくることはないのだ!
ああああ!また1つ絶望を知ってしまった!

No.84 いいよ、そんなことなら

―――残念ですね、君なら理解してくれると思っていたのに
男は笑って至極軽い調子でそう言った
ただ一瞬間笑顔と共にその顔に浮かんだ絶望に唯一気付いた少年は何も聞けない
理解?俺がお前を?―――笑わせるな。
俺達は一生分かり合えない対極に位置する存在なのだと、お前もわかっているだろう
少年は瞳に浮かぶ冷酷な光を隠そうともせず更に笑みを深くした
それの奥に見え隠れしたほんの少しばかりの動揺に不審を抱いた男は何も言えない
理解しないのならば貴方は要りません
(そばに居られなくてごめんなさい、ごめんなさい)
俺達は混ざることのない平行線だ、だから、どちらが消えても問題ないだろう?
(優しくなくてごめんなさい、ごめんなさい)
そろそろ決着をつけようか
(誰よりもあなたのそばに居たかったのに)
さあ、攻防戦のはじまりだ!
(―――もう、後には引けない)

No.85 不思議がってないでさ、聞いてみてよ

「こんにちは。」
彼が人の良さそうな笑みを浮かべる
(そして瞳の奥で静かに僕をねめつけるのだ)
「ええ、こんにちは。」
僕もそれに答えて笑いかける
(当然のように僕も彼を強く強く睨みつける)
これが僕ら
これが日常
さぁ、勝つのはどっち?
今日も仮面の下で小さな戦争が始まる


No.86 正しいことだと思います

No.87 一体君は僕のどこを見ている!

約束したからね、と背後からかすれた声がした、と同時にカチリ、と冷たい金属音が響く
死がせまってきている
銃を向けられているのに不思議と恐怖はなかった
空気を動かさない様にゆっくりと振り返って、だんだんと己の顔に笑みが広がっていくのを感じた
ああ、


No.88 ああやはり、お前が私を殺すのか

泣きそうなお前の目を見て申し訳ない気持ちでいっぱいになった
それで俺は63回目のごめんねを呟く
するとお前は何かに耐えるように俯いたから
たまらず俺は64回目の愛してるよを囁くのだ
(置いていくけど、    )
(だけど、     )

No.89 手を引いていてください

傲慢だね、と言われて、傲慢で何が悪い、と返した
大切なものを守るためには傲慢であらねばならないのさ
そんなことを付け加えながら相手の眼球をひたと見据えると一瞬の戸惑いの後、まったくもって理解不能だ、とそいつがぼやくのが聞こえた
それでも、いい
それで、いい


No.90 お前には、分からないだろうが

私は、醜いわ
貴方は何故私を拒絶しないのかしら
そう問いかけられて俺は間をおかずに答えた


No.91 君が好きなんだ、しょうがないじゃないか

No.92 俺のあの人を返してくれ

前も後ろも横も下も全てを見たくなくて
しかたがないから空を見上げた
(そうでもしないと歩けなくなりそうで)
これから何処に行けるのだろうか
何処に向かって進めるのだろうか
(、怖い)
何処に行けば正解なのだろうか
(ああ、先が、見えない)

No.93 怖いんだよ、とても

No.94 ずっとあなたは私のものでしたよ

大嫌いで大嫌いで
それでも少し僕と似ていた君
もう会うことはないだろうけど
君に認めてもらったあの一瞬を僕は絶対忘れない

No.95 僕らは兄弟じゃないか

今日のケンカは、僕の言葉と彼女の勘違いから始まった
もう何回もすれ違っているから今度こそ終わりかな
そう覚悟しながら勢いまかせに子どもじみた言葉でののしり合って
ふと彼女の言葉が耳に入って来て顔が赤くなる
どうしよう、盛大な告白にしか聞こえない
この日、ただの同居人は僕の大切な恋人になった

No.96 手を繋ぎたいと言っても?

俺の背中は頼んだよ
そう言われて戦場の中心に立つ
世界でたった一人、僕の上に在るべき人のために

No.97 ハレルヤを歌おう

朝は四つ足、昼は二つ足、夜は三つ足のものなんだ
獣は問うた
それは××××だよ
僕は応えた
毛物は嗤った
おかしいね、いくら二つ足や三つ足になろうと
四つ足で這ったことがあって本能とやらを持っているいきものはみんなケモノではないのかね
歪なケモノはおかしそうにワラッた
鏡の向こうの僕だった

No.98 知ってるよ

躊躇っていた私に手を差し出してくれた貴方
大丈夫だと言っていたのにやっぱり無理だったわね
もうここから逃げ出すことなんて出来ないのかしら
諦めたように呟く、私
けれど視界がどうしようもないくらい滲んでいるのに気づいてしまったの
決壊
ああでも二度と貴方が戻ってくることはない


No.99 泣いてもいいですか?

よく飽きもせずにしつこく付きまとってくるわね、あいつ
頬づえをつきながらもらした私の呟きを、隣にいるあいつの親友が拾って苦笑しながら言った
しつこいだろうけど適度に構ってやってくれよ
――――――!
言われてちょっと赤くなって、それを隠すために彼に背を向ける
そして少し動揺してしまったことを誤魔化すように口を開いた
懲りない奴!
でもそう言った私の気持ちはどうしようもないくらい弾んでいた
(ちょっと可哀想だけど今の関係も好きだから、)
(まだ、現状維持)
いつオーケーしてやろうか、なんて笑顔を浮かべながら考えたお昼時


No.100 Cause the guy's lovin' YOU!(あいつはお前のことが大好きだからさ!)



現在45題

御題配布元:メノウメロウ

100622 10題達成
110504 20題達成
110531 30題達成


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